2009年の内閣府の高齢者を対象にした調査で、孤独死を身近に感じるのは４２・９％、感じないのは５５・８％とされ、半数近い高齢者が孤独死を身近に感じているということが明らかになり、問題となっている。

孤独死とは？

政府では「誰にもみとられることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような悲惨な孤立死（孤独死）」と指摘するが、明確な定義はなく、よって正確な統計なども取られていないのが現状である。しかし、孤独死は首都圏を中心に増加傾向にあり、今後何らかの対策が必要である。また、残念ながらそういった形で亡くなった故人の遺品をどのように整理するのかという問題も大きくなっている。

急拡大する遺品整理サービスのマーケット

こうした現状を受けて、遺品整理サービスを行う業者が急増している。遺品整理業者とは、故人の遺品を遺族の都合に合わせた形で的確に分別し、また、住居の清掃や廃棄物処分、自動車の廃車手続きなど、遺品の整理に関する作業・手続きを行う専門業者である。また、生きている間に身の回りのものを整理しておくいわゆる「終活」をしている層向けに生前整理なども行う。