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高齢化社会が進み「孤独死」は大きな社会問題であり、今後も孤独死をされる方は増えていくことでしょう。遺品整理士をしていると、度々孤独死をされた方の依頼を受ける事がある。依頼をしてくるのは、亡くなられた本人から依頼が出来るわけもなく、孤独死ですから、近しい身内が依頼をしてくれるわけではありません。多くは役所などの行政関係からの依頼か、部屋のオーナーや不動産屋関係からの依頼になります。行政からの依頼の場合、支払いについて税金から出る事になるわけですから、役所の方は数社から見積もりを取り金額で決めます。遺品整理だけでなく、特殊清掃も入った場合は金額も安くありません。しかし、その金額が相応の値段であれば依頼が入るわけです。これが部屋オーナーや不動産屋になると話しが違います。オーナーたちはできるだけ料金を払いたくないので、あの手この手で料金を安く済ませようとします。「削れる作業費は無いのか」、「遺品の中で売却できる物はないのか」等です。孤独死をしたくてする人はいません。皆、何かしらの事情を抱えて、やむ得なく一人暮らしをしているのです。オーナーたちもある意味可哀そうではあります。孤独死から発見まで日数が経過してしまうと、完全に消臭や除菌をするための作業費は高額になります。今後増えるだろう孤独死について、何か対策はできないのだろうか?個々の取り組みでは限界があります。日本国での問題なので、国を挙げて取り組んでいかなくてはいけないと思うのです。

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